NEM と Mijin そして Catapult の関係


昨今、NEM と Mijin の提携に関して様々なことが取りざたされており、NEM の未来にとってどのような意味があるのか、ユーザーや開発者から様々な意見が投げかけられています。
NEM は2014年1月から開発されてきた最新の Bitcoin 2.0+のシステムです。
NEM は単なる暗号通貨ではなく、それ以上の価値を持ちます。
さらに重要なことに、NEM は完全な P2P のプラットフォームであり、決済、チャット、アセットの作成、ネームスペースシステムなどのサービスも提供しています。
NEM はオープンソースプロジェクトであり、パブリックブロックチェーンのプラットフォームです。
それに対して Mijin は、2015年の秋頃から Tech Bureau 専属となった3人の NEM Core デベロッパーたちによって開発されている、プライベートブロックチェーンを構築するための製品です。

Mijin

bitcoin や NEM のようなパブリックブロックチェーンは誰でも簡単に参加し、ノードを立ち上げ、データをシェアし、受け取ることが出来ます。
しかし、多くの現実世界におけるビジネスや金融業界のユースケースには、ブロックチェーンに参加できる人々は限られています。
これは、許可制ブロックチェーン(Permissioned Blockchain)と呼ばれ、Mijin はそれに必要な強力な機能を提供しています。
Mijin は2016年4月に、Mijin をコアシステムとして採用している Dragonfly Fintech を通して、日本国内の大手銀行によって行われた第三者テストによって銀行の勘定システムとしての適用性を実証しています。

Mijin は、そのデータ構造自体や設定項目などを含む多くの部分を、Tech Bureau にて全く新しい下位互換のソフトウェアとして再構築したものですが、NEM との API の互換性は高く保たれています。
これにより Mijin のチェーンはプライベートビジネスにおけるニーズに特化することが可能です。
このような形で、共通の API としての設計を保つだけではなく、テックビューロの商業対としての立ち位置と、オープンソースプロジェクトとして存在する NEM コミュニティーとを統合した新たなエコシステムを実現するために、Tech Bureau と NEM は協力しながら双方の製品開発に携わっています。
Tech Bureau は2016年夏以降に、Mijin のオープンソース商用版をデュアルライセンスのスキームにて提供開始することを発表済みです。公式のローンチ日程は未発表となっています。

Catapult

本プロジェクトはコードネーム”Catapult”と呼ばれており、Tech Bureau とそこに専属で従事する NEM のコアデベロッパーたちとが共に開発した、現在の Mijin プラットフォームに新たに修正と改良が加えられた上で一から新しく開発されたバージョンです。
このアーキテクチャーを元に、Mijin と NEM は暗号通貨界におけるまた新たな前例を生み出すことになるでしょう。Catapult は企業クラスのアプローチとしては初の試みです。
Catapult はブロックチェーンドメインにおいて前例のない、新たなデザインのスタンダードを生み出し、そのレベルをさらに一段上へと押し上げることになるでしょう。
Catapult は性能向上のためにその仕様全体を一新し、Java から C ++ へと移行し、遅延軽減と双方向通信向上のため、http プロトコルから socket 通信へと移行します。
Catapult は地理的に分散した状態でも、1秒につき4桁以上もの高いトランザクションを処理するなど、高スループットにも対応可能な、高いパフォーマンスを発揮する製品です。
Catapult は2016年初頭から開発されており、現在はステルスモードでテストを続けています。
Tech Bureau によれば、現在は NEM のオープンソースプロジェクト開発にも熱心に携わっており、この Catapult のコードベースを NEM のオープンソースプロジェクトにも応用していくとのことです。
Tech Bureau CEO、Takao Asayama 氏は次のように語っています。
「利害の衝突なしに、また既存の構想を侵害せぬように、一事業体とオープンソースコミュニティーとを融合させながらより効率の高い手法でプロダクトを開発するというのは、世界でも前例を見ない大きな挑戦です。しかし一旦それが回り始めれば、将来 Mijin と NEM は全く新しいエコシステムの歴史的な産物となるでしょう。」

NEM や Mijin のさらなる発展においてどのような意味があるのか?
今回の提携が成熟し開発が進むに従って、トランザクションの速度が改善するだけではなく、エンタープライズユーザーが繊細な機密情報が含まれるデータベースなどの処理をするためにプライベートブロックチェーンを利用することが出来るようになると同時に、パブリックブロックチェーンでその監査も行えるようになります。
またそのコミュニティ両立は、同時に全体としての負荷分散につながり、双方にとってプラスとなるでしょう。

これに加え、ソフトウェアに変更や開発を行う必要性がある場合は、それぞれの側のユーザにて改良が実施された上で、それをもう片方にそのまま適用することが可能です。
言い換えれば、元々 Mijin 向けのために新たに実装された新機能は NEM のオープンソースコミュニティに対しても実装可能で、その逆もまた然りということです。
企業とオープンソースコミュニティーという2つのモデルが独立した状態で、それぞれのセクターで活動することになりますが、お互いに協力しながら共通の API リソースを以て新機能を共有していくことで、お互いのセクター発展に対して貢献しながら進んで行く形となります。

公開日: 2016年7月4日
ソース: Relationship Between NEM/Mijin/Catapult(原文)
NEMとMijinそしてCatapultの関係とは?(翻訳)

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